この記事は2023年8月25日に更新されました。
こんにちは。京の九条ねぎやさんです。
「首にネギを巻くと風邪が治る」
「ネギを食べると免疫がつく」
というウワサを一度は聞いたことがあると思います。
ただ、「ホントかな?」「実際はどうなの?」
と思っている方が多いのではないでしょうか。
この記事では、ウワサの真相を実際の研究成果に基づいて紹介します。
また、九条ネギの健康・美容に関する特徴も、データに基づいて紹介したいと思います。
ネギを食べると免疫力が高まるってホント?
結論から言うと、ネギには免疫を活性化させる成分が含まれています。
ネギの「粘液」の成分にヒミツがあるようです。
「農研機構野菜花き研究部門」さんの研究によると、以下のことが明らかになっています。
- ヒトがネギ葉身部を経口摂取した場合、免疫活性化作用が期待できる
- その作用は加熱調理しても損なわれない
- ネギ粘液にふくまれる「マンノース結合型レクチン」が免疫に作用していると推定される
少し難しいですが、「ネギの葉の部分を食べると免疫が活性化する」ということが研究でわかっているんですね!
昔からの言い伝えもあなどれませんね・・・
ネギの「粘液」というのは、葉っぱに含まれるとろとろの部分。
京都では「あん」という呼び方をしていますが、地域によっては「ノロ」「ヌル」などという呼び方もあるそうです。
写真を見てお分かりのように、九条ネギを切ったときに溢れ出ていますね。
特に、冬場にあんは多くなります。

首にネギを巻くと風邪が治るってホント?
「首にネギを巻くと風邪が治る」というのは、一度は聞いたことがないでしょうか。
実際のところはどうなのでしょうか。
「農研機構野菜花き研究部門」さんは以下のように考察しています。
揮発含硫成分により鼻粘膜が刺激され鼻の通りがよくなる効果が風邪の症状緩和の過程であると誤認されてきた可能性が考えられる。
ということで、首をネギに巻くと風邪が治るというのは科学的な根拠はありません。
ただ、ネギ(九条ネギ)は抗酸化作用のあるビタミンCや、血行をよくするアリシンが含まれます。
風邪予防に積極的に摂ってみてはどうでしょうか。詳しくは後述します。
ネギと冷え性改善・殺菌効果の関係
ネギの白い部分には「硫化アリル」という成分が含まれます。
タマネギやニンニクにも多く含まれる成分で、「ツン」とした匂いは硫化アリルによるものです。
硫化アリルの一部は、体のなかで「アリシン」という物質に変化します。
この「アリシン」には抗酸化作用があります。
ネギが昔から「薬味」として用いられてきたのには、きちんと科学的なワケがあったんですね!
また、このアリシンには血行をよくする効果があると言われています。
冷え性改善にネギがオススメと言われているのも納得です。
ネギと疲労回復効果の関係
ネギから摂取できる「アリシン」という成分ですが、ビタミンB1の吸収を助ける効果があります。
ビタミンB1 には、糖質をエネルギーに変える助けをする働きがあるので、疲労回復に効果があると言われています。
なので、ビタミンB1とアリシンを一緒に摂取するとより効果的です。
ビタミンB1は豚肉、うなぎ、たらこなどに多く含まれます。
アリシンはネギ、タマネギ、ニンニクに多く含まれます。
オススメは豚肉とネギを一緒に食べること!「味」の面でも相性バッチリとなっています。
ネギと豚肉を使ったレシピを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
九条ネギのビタミンC・葉酸・鉄の含有量について
ビタミンCについて
ビタミンCは、抗酸化作用・メラニン色素の生成を抑える作用があり、美肌を目指すなら積極的に摂取したい栄養素です。
また、コラーゲンの合成にも関わっています。
九条ネギ(葉ネギ・青ネギ)は白ネギの約2.3倍のビタミンCを含んでいます。
これはネギの青い部分に多くビタミンCが含まれるためです。
九条ネギをはじめとした葉ネギのビタミンC含有量は、100gあたり32mg。
ほうれん草とあまり変わらない含有量となっています。
鉄について
鉄は、重要なミネラルの一種です。
全身に酸素を運ぶヘモグロビンや、筋肉に酸素を取り込むミオグロビンの材料となります。
鉄が不足すると集中力の低下や、頭痛、食欲不振などの症状がおこります。
また、筋肉中のミオグロビンが減ることで、筋力低下や疲労感といった症状も起こります。
「鉄」を多く含む野菜として「ほうれん草」を思い浮かべる方が多いと思います。
確かに、生のほうれん草は葉ネギの倍ほどの鉄分を含んでいます。
しかし、「油いため」した場合は、葉ネギとほうれん草の鉄分量はほとんど変わりなくなっています。
(ほうれん草をゆでた場合は、油いためした場合より鉄分量が減ります)
野菜に含まれる「非ヘム鉄」は、ビタミンCと一緒に摂取することで吸収が促進されます。
ビタミンCも豊富な九条ネギは鉄分摂取にオススメです。
さらに、鉄分摂取をする上で、「非ヘム鉄」だけでなく動物性食品に含まれる「ヘム鉄」も摂取することが大切です。
レバーなどのお肉と一緒に九条ネギも摂取すればバッチリですね!
鉄分摂取にぴったりのレシピも紹介していますので、ぜひご覧ください。
葉酸について
葉酸はビタミンB群の一種です。
赤血球を造るはたらきをするので「造血のビタミン」と呼ばれています。
また、DNAの合成をサポートする働きがあり、胎児の正常な発育に不可欠なので妊娠中の女性にとっても重要なビタミンです。
葉酸が豊富な野菜として、これまたほうれん草があげられます。
鉄分と同様「油いため」した場合は、葉ネギとほうれん草の葉酸の量はほとんど変わりなくなっています。
また、ビタミンCが葉酸の働きを強くするので、どちらも豊富な九条ネギ(葉ネギ)はオススメです。
ネギの中でも、九条ネギがオススメな理由
さて、ここまででネギの健康と美容に関する特徴をお伝えしてきました。
九条ネギは、白い部分と青い葉の部分、両方まるごと食べられるのが特徴です。
白い部分には「硫化アリル」が含まれています。
青い葉の部分はビタミンC・葉酸・鉄分が豊富です。
免疫を活性化させる成分が含まれる「粘液=あん」も、もちろん蓄えています。

九条ネギがオススメな理由がわかっていただけたでしょうか?
そんな九条ネギの良さを存分に味わっていただける商品が「九条ねぎ原体」です。
原体とは、カットしていないそのままの状態の商品です。*根元はカットしています
栄養を逃さないためには蒸し料理や油いためなどの調理法がオススメです。
「九条ねぎ原体」はオンラインショップからご購入いただきます。

現在、九条ネギは作りやすさを優先し、「やわらかく育てにくい原種」とかけ離れているものも多く栽培されています。
「こと京都」の九条ねぎは、原種の割合が半分の「あんじょう」という品種のみを使用したこだわりの九条ねぎ。
季節によって味わいの違いはありますが、「本来の九条ねぎ」に近い、やわらかさが特徴の味わいです。
「こと京都」自慢の新鮮な九条ねぎをぜひお試しください。
まとめ
九条ネギと健康・美容に関する情報をまとめると以下のとおりです。
- ネギの「粘液」には免疫を活性化させる成分が含まれる
- ネギに含まれる「硫化アリル」の一部は、殺菌作用や血行をよくする作用がある「アリシン」に変化する
- アリシンは豚肉などのビタミンB1を含む食材と一緒に食べることで疲労回復を助ける働きをする
- 葉ネギ(青ネギ)は、美容や健康に効果的なビタミンC・葉酸・鉄が豊富に含まれる
- 九条ネギは硫化アリルが豊富な白い部分、ビタミンC・葉酸・鉄が豊富な葉の部分の両方が食べられるのでおすすめ
栄養豊富で、免疫を活性化する成分も含まれている九条ネギ。
ぜひ日々のお食事でも積極的に取り入れてみてください。
出典
上田浩史(農研機構野菜花き研究部門).「ネギ粘液の免疫活性化効果」.『ネギ大事典』.農文協編.一般社団法人 農山漁村文化協会.2019,p.43-48
飯田薫子、寺本あい.「一生役立つ きちんとわかる栄養学」.株式会社 西東社.2019,p98,108,126,162,251,254
執筆者:関野なつめ





